Ⅱ.各治験の解説
※企業から了承が得られた情報を公開しています。
治験概要
更新日 2022年6月23日
治験依頼者 |
アストラゼネカ株式会社 |
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疾患名(jRCTに掲載) | 【肺がん、乳がん】などの胸部のがん |
管理ID(治験ID) |
jRCT2031210628 |
治験名 |
腫瘍完全切除後の上皮成長因子受容体(EGFR)変異を有するステージIA2~IA3の非小細胞肺癌患者を対象とした術後補助療法におけるオシメルチニブの有効性及び安全性をプラセボと比較する第III相二重盲検ランダム化国際共同試験(ADAURA2) |
治験のフェーズ |
第3相 |
問い合わせ先 | |
治験成分記号 (治験薬一般名) (作用機序情報) |
治験成分記号:AZD9291
治験薬一般名(日本語):オシメルチニブ
治験薬一般名(英 語):osimertinib
活性型変異(L858R等)を有するEGFRチロシンキナーゼ並びに活性型変異及びT790M変異を有するEGFRチロシンキナーゼに対して阻害作用を示すことにより、EGFR遺伝子変異を有する腫瘍の増殖を抑制すると考えられています。 |
治験の概要 |
本治験の目的は、上皮成長因子受容体変異を有する(EGFR変異陽性(Ex19del及び/又はL858R)ステージIA2-IA3期の非小細胞肺癌の完全切除術を受けた患者さんを対象にプラセボと比較してAZD9291の有効性(主たる評価項目:ハイリスク群における無病生存期間(DFS))及び安全性を比較検討する試験です。 本治験では、 ①18歳以上であること、 ②組織学的又は細胞学的に非小細胞肺癌と確認されていること、 ③完全切除術を受けて術後病理病期ステージIA2-IA3期であること、 ④WHOパフォーマンスステータスが0あるいは1であること、 ⑤EGFRチロシンキナーゼ阻害薬感受性との関連が知られている一般的な2つのEGFR変異(Ex19del、L858R)の一方のみ、又は他のEGFR変異(すなわち、T790M、G719X、Exon20 insertions、S768I及びL861Q)をともに有すること、等の条件を満たす方を対象としています。 ただし他の条件も多数あり、本試験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。 |
治験の実施方法の概要と注意事項 |
専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。 本治験ではランダム化が行われますので、 ①オシメルチニブ(単剤)、②プラセボのいずれかの術後補助治療が実施されます。 なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。 また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。 |
病院名 |