Ⅱ.各治験の解説
※企業から了承が得られた情報を公開しています。
治験概要
更新日 2023年7月24日
治験依頼者 |
ファイザーR&D合同会社 |
---|---|
疾患名(jRCTに掲載) | 【白血病、悪性リンパ腫】などの血液・リンパのがん 再発または難治性のリンパ腫および多発性骨髄腫 |
管理ID(治験ID) |
jRCT2021220030 |
治験名 |
日本人の血液腫瘍患者に対する治験薬(Maplirpacept (PF-07901801))の安全性について検討する試験 |
治験のフェーズ |
第1相 |
問い合わせ先 |
ファイザーR&D合同会社 治験情報窓口担当 clinical-trials@pfizer.com |
治験成分記号 (治験薬一般名) (作用機序情報) |
治験成分記号:PF-07901801
治験薬一般名(日本語):マプリルパセプト(別名:ティーティーアイ-622)
治験薬一般名(英 語):Maplirpacept(別名:TTI-622)
がん細胞の表面にはCD47というタンパク質が存在しており、これが免疫細胞の一つであるマクロファージと呼ばれる細胞に発現しているSIRPa(サープアルファ)という物質に結合すると、マクロファージががん細胞を攻撃することができなくなってしまいます。Maplirpacept(マプリルパセプト)は、がん細胞のCD47とマクロファージのSIRPaの結合を阻害する薬剤です。Maplirpaceptがこの結合をブロックすることによって、マクロファージが活性化され、がん細胞を攻撃できるようになり、がん細胞が破壊されると考えられています。 Maplirpaceptは⽇本を含め世界中でまだ発売されておらず、現在、開発段階にあり、海外ではすでにmaplirpaceptの治験が複数実施されています。⽇本においては、maplirpaceptの治験はこの治験が初めてです。 |
治験の概要 |
本治験の目的は、日本人の再発または難治性のリンパ腫および多発性骨髄腫の患者さんに対する治験薬maplirpacept(マプリルパセプト、別名:TTI-622、PF-07901801)の安全性(副作用)、薬物動態(体内での治験薬の動き)、および効果(有効性)を調べることです。 本治験では、①18歳以上の女性および男性の方、②再発または難治性のリンパ腫または多発性骨髄腫と診断されている方、③全⾝状態が保たれている⽅、④妊娠をする意思がなく、適切な避妊にご協力いただける方(妊娠可能な場合)等の条件を満たす方を対象としています。ただし、他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。 本治験用いられる治験薬maplirpaceptは、免疫細胞の一つであるマクロファージを活性化することでがん細胞を破壊することのできる薬剤です。 |
治験の実施方法の概要と注意事項 |
本治験では、専門家による医学的判断の結果、登録の条件の満たす方には治験薬が投与されます。 本治験は、リンパ腫の患者さんを対象とした治験パートと多発性骨髄腫の患者さんを対象とした治験パートの2つに分かれています。リンパ腫の患者さんを対象とした治験パートが終わった後に、多発性骨髄腫の患者さんの治験パートが開始されます。そのため、本治験への参加をご希望された場合でも、この治験の実施時期によっては参加することが出来ない場合があります。 なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもと行う段階です。 また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けていただく必要があります。 |
病院名 |
Ⅰ 臨床試験登録情報
Ⅲ 疾患名(jRCT掲載)の解説について
がんの治験を検索
小児及びAYA世代のがんの治験情報
地域別医療機関治験情報