Ⅱ.各治験の解説
※企業から了承が得られた情報を公開しています。
治験概要
更新日 2023年5月1日
治験依頼者 |
アストラゼネカ株式会社 |
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疾患名(jRCTに掲載) | 【乳がん、子宮頸がん、子宮体がん】などの女性特有のがん |
管理ID(治験ID) |
jRCT2011210033 |
治験名 |
SERENA-6:アロマターゼ阻害薬+CDK4/6 阻害薬による一次治療中にctDNA 検査でESR1遺伝子変異が検出され、病勢進行が認められていないHR+/HER2-の転移性乳癌患者を対象として、AZD9833+CDK4/6阻害薬(パルボシクリブ又はアベマシクリブ)への切り替えをアロマターゼ阻害薬(レトロゾール又はアナストロゾール)+CDK4/6 阻害薬継続投与と比較して評価する、第III相無作為化二重盲検試験 |
治験のフェーズ |
第3相 |
問い合わせ先 | |
治験成分記号 (治験薬一般名) (作用機序情報) |
治験成分記号:AZD9833
治験薬一般名(日本語):未定
治験薬一般名(英 語):Camizestrant
AZD9833は経口投与可能であり、強力な次世代選択的エストロゲン受容体分解薬(selective estrogen receptor degrader; SERD)であり、エストロゲン受容体の完全拮抗薬です。エストロゲン受容体の活性化に関わる遺伝子変異を含む様々な非臨床モデルで抗がん作用が示されています。 |
治験の概要 |
本治験の目的は、アロマターゼ阻害薬(AI)+CDK4/6阻害薬による一次治療中に血中循環腫瘍DNA(ctDNA)検査でESR1 遺伝子変異が検出され、画像診断に基づく病勢進行又は臨床的な病勢進行が認められていないホルモン受容体(HR)陽性/ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陰性の転移性乳癌患者を対象として、AZD9833+CDK4/6 阻害薬への切り替えをAI+CDK4/6 阻害薬の継続投与と有効性(無増悪生存期間)、安全性及び忍容性を比較して評価することです。 本治験では、 ①患者の年齢は、スクリーニング時に18歳以上であること。 ②局所再発又は転移性のエビデンスがある乳腺癌の確定診断を受け、根治を目的とした切除又は放射線治療に適さないこと。 ③実施医療機関の検査結果に基づき、ER陽性/HER2陰性乳癌の組織学的な確定診断が記録されていること。 ④進行性疾患の一次内分泌療法として、現在AI(レトロゾール又はアナストロゾール)+CDK4/6 阻害薬(パルボシクリブ又はアベマシクリブ)による治療を6カ月(すなわち24週間)以上受けていること。 ⑤ECOG performance status が0又は1であること。 ⑥ctDNAの中央検査でESR1遺伝子変異陽性が検出されていること。 ⑦規定された来院、治療計画、臨床検査及びその他の治験の手順に応じる意思及び能力があること。 ⑧適切な臓器及び骨髄の機能を有していること。 ただし、他の条件も複数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。 AZD9833は経口投与可能であり、強力な次世代選択的エストロゲン受容体分解薬(selective estrogen receptor degrader; SERD)であり、エストロゲン受容体の完全拮抗薬です。 エストロゲン受容体の活性化に関わる遺伝子変異を含む様々な非臨床モデルで抗がん作用が示されています。 |
治験の実施方法の概要と注意事項 |
専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治験薬が投与されます。 本治験では無作為に割付けられますので、 ①AZD9833+AIプラセボ+CDK4/6阻害薬(パルボシクリブ又はアベマシクリブ)、 ②AZD9833プラセボ+AI(レトロゾール又はアナストロゾール)+CDK4/6阻害薬、 のいずれかの治療が実施されます。 また、閉経前/閉経期の女性及び男性で、現在CDK4/6阻害薬+AIによる治療で黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)アゴニスト又はLH-RHアンタゴニストを併用している場合は、ESR1遺伝子変異検出期間の全期間中、LH-RHアゴニスト又はLH-RHアンタゴニストの投与を継続することに同意いただく必要があります。 なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。 また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。 |
病院名 |
Ⅰ 臨床試験登録情報
Ⅲ 疾患名(jRCT掲載)の解説について