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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2024年3月18日

治験依頼者

サノフィ株式会社

疾患名(jRCTに掲載) 【白血病、悪性リンパ腫】などの血液・リンパのがん
多発性骨髄腫
再発性の多発性骨髄腫
管理ID(治験ID)
治験名

再発性及び/又は難治性多発性骨髄腫(RRMM)を有する成人患者を対象としたポマリドミド・デキサメタゾン併用でのイサツキシマブの静脈内投与と皮下投与を比較検討するランダム化、第III相、非盲検試験

治験のフェーズ

第3相

問い合わせ先

サノフィ株式会社 臨床試験情報窓口

clinical-trials-jp@sanofi.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:SAR650984 治験薬一般名(日本語):イサツキシマブ 治験薬一般名(英 語):isatuximab

イサツキシマブは、CD38と呼ばれるタンパク質に特異的に結合する抗体薬です。多発性骨髄腫では多くの骨髄腫細胞表面にCD38を過剰発現しており、イサツキシマブはCD38を発現した骨髄腫細胞に結合し、直接細胞死の誘導や免疫細胞を介する事により骨髄腫細胞を殺します。

イサツキシマブの静注製剤(製品名:サークリサ®点滴静注)は、「再発または難治性の多発性骨髄腫」に対して、カルフィルゾミブ・デキサメタゾン併用療法、ポマリドミド・デキサメタゾン併用療法、サークリサ®単剤療法、デキサメタゾン併用療法の 4 種類の治療レジメンが国内で承認されています。

治験の概要

この治験は、再発難治性の多発性骨髄腫患者を対象としたポマリドミドおよびデキサメタゾン併用でのイサツキシマブの静脈内投与と皮下投与を比較検討するランダム化、第III相、国際共同、多施設共同試験です。

この治験の主な目的は、ポマリドミドおよびデキサメタゾンの併用でイサツキシマブを皮下投与した場合に、イサツキシマブがどの程度効果があるか、また体内で処理できるかどうか(耐えられるか)どうかを、既に承認されている静脈内投与した場合と比べて劣っていないかについて比較することです。

なお、この治験に参加できる条件は以下のとおりです。

(参加できる主な条件)

① 以前に多発性骨髄腫と診断され、治療効果が認められた後に多発性骨髄腫が再発したため、現在治療を必要としていること

② レナリドミド及びプロテアソーム阻害薬(ボルテゾミブ、カルフィルゾミブまたはイクサゾミブ)を含む前治療を1つ以上受け、直近の治療中又は治療後に疾患が進行したこと(受けた前治療が1つのみの場合は、治験への組入れ前のレナリドミド治療終了後60日以内に疾患が進行していること)

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

本治験で用いられる治験薬 イサツキシマブはCD38を発現した骨髄腫細胞に結合し、直接細胞死の誘導や免疫細胞を介する事により骨髄腫細胞を殺します。

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験ではランダム化が行われ、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名 jRCTを参照

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