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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2025年5月19日

治験依頼者

日本セルヴィエ株式会社

疾患名(jRCTに掲載) 【胃がん、大腸がん、食道がん】などの消化管のがん
胃がん
局所進行かつ切除不能又は転移性MSI-H/dMMR胃食道接合部/胃癌患者
管理ID(治験ID)
治験名

胃食道接合部/胃がん患者を対象とした併用療法の一部としてのS095029の安全性及び効果を評価する試験

治験のフェーズ

第1-2相

問い合わせ先

窓口:日本セルヴィエ株式会社 開発本部 臨床開発部、

連絡先:clinicaltrials.jpn@servier.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:S095029 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):-

T細胞やNK細胞などの免疫細胞の表面には、NKG2A(エヌケージーツーエー)と呼ばれる免疫反応の抑制に関与する部分があります。S095029がこのNKG2Aに結合すると、がん細胞によって抑制されていた身体の免疫反応を活性化し、抗がん作用を発揮すると考えられています。S095029はペムブロリズマブと併用することで、より抗がん作用を増強できる可能性が期待されています。

治験の概要

本治験の目的は、手術で切除できないまたは転移した胃食道接合部/胃がんの患者さんにおいて、治験薬であるS095029とペムブロリズマブの併用治療が安全かつ有効であるかどうかを確認することです。


本治験では、

①転移した胃食道接合部/胃がんに対する免疫療法を受けていないこと、

②高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)またはミスマッチ修復機構欠損(dMMR)と呼ばれる状態が確認されていること、

③CTスキャンで測定可能な転移したがんを1つ以上有すること、

などの条件を満たす方を対象としています。


ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門医による医学的判断が必要となります。S095029は、NKG2A(エヌケージーツーエー)阻害薬と呼ばれる種類の薬剤で、あなたの免疫反応を刺激してがん細胞と戦う抗体薬です。まだいずれの国でも承認されていません。

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験では無作為化は行われず、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治験薬が投与されます。本治験で併用投与するペムブロリズマブは有効性・安全性が確認されており、様々ながん種に標準治療として用いられている免疫療法の薬剤です。一方、S095029は日本人における有効性・安全性が確立していないため、厳密な管理のもとに評価を行う段階です。また、治験薬の投与によって副作用が生じるリスクがあります。本治験に参加するには、検査内容・検査方法等の詳細を含め、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名 jRCTを参照

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