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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2024年3月25日

治験依頼者

グラクソ・スミスクライン株式会社

疾患名(jRCTに掲載) 【白血病、悪性リンパ腫】などの血液・リンパのがん
多発性骨髄腫
多発性骨髄腫
管理ID(治験ID)
治験名

再発・難治性多発性骨髄腫(RRMM)患者を対象としたベランタマブ マホドチン(GSK2857916)の単剤療法及び抗がん剤との併用療法をマスタープロトコルを用いて検討する、第I/II 相、無作為化、非盲検、プラットフォーム試験 - DREAMM 5

治験のフェーズ

第1-2相

問い合わせ先

グラクソ・スミスクライン株式会社

問い合わせ窓口:グラクソ・スミスクライン株式会社 メディカル・開発本部

連絡先(メール:jp.gskjrct@gsk.com、電話:0120-561-007)

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:GSK2857916 治験薬一般名(日本語):ベランタマブ マホドチン 治験薬一般名(英 語):belantamab mafodotin

B細胞成熟抗原(BCMA)は、成熟B細胞及び多発性骨髄腫患者の腫瘍細胞上に発現し、多発性骨髄腫の治療標的になるといわれている。ベランタマブ マホドチン(GSK2857916)は、システインリンカーを持つ微小管阻害剤モノメチルアウリスタチンF[cysteine maleimidocaproyl MMAF(cys-mcMMAF)]をヒト化抗BCMAモノクローナル抗体(mAb)に結合させた抗体薬物複合体(ADC)である。ベランタマブ マホドチンはBCMAに結合し、複数の作用機序、例えば、細胞傷害活性を有するcys-mcMMAFのBCMA発現細胞への伝達と、それによるアポトーシスの誘導、抗体依存性細胞傷害作用(ADCC)及び抗体依存性細胞貪食作用(ADCP)の増強、免疫原性細胞死の誘導などを介して多発性骨髄腫の腫瘍細胞を死滅させると考えられている。

海外では抗CD38モノクローナル抗体、プロテアソーム阻害薬、免疫調節薬を含む4レジメン以上の治療歴のある多発性骨髄腫患者の治療薬として単剤での使用が承認されている。

治験成分記号:PF-03084014 治験薬一般名(日本語):ニロガセスタット 治験薬一般名(英 語):nirogacestat

がん細胞の発生および増殖の過程で行われる細胞の情報伝達を妨げ、作用する薬剤である。Nirogacestat を用いることで、ベランタマブ マホドチンが多発性骨髄腫細胞をより多く死滅させるのに役立つ可能性が考えられている。

治験成分記号:- 治験薬一般名(日本語):レナリドミド 治験薬一般名(英 語):-

多発性骨髄腫に対する治療薬

治験成分記号:- 治験薬一般名(日本語):デキサメタゾン 治験薬一般名(英 語):-

多発性骨髄腫に対する治療薬

治験の概要

本治験の目的は、多発性骨髄腫に対する治療として、ベランタマブ マホドチンとNirogacestatいう治験薬を、その他の多発性骨髄腫治療薬(レナリドミド、デキサメタゾン)と併用した際の効果(有効性)と副作用(安全性)について調べることです。

本治験では、①多発性骨髄腫と診断されていること、②3種類以上の多発性骨髄腫の治療を受け、直近の治療で疾患の進行がみられていること、③過去に受けた治療による副作用が一定の基準以下に回復または軽快していること等の条件を満たす方を対象としています。

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

本治験では、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

病院名

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