Ⅱ.各治験の解説
※企業から了承が得られた情報を公開しています。
治験概要
更新日 2023年8月8日
治験依頼者 |
アストラゼネカ株式会社 |
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疾患名(jRCTに掲載) | 【肺がん、乳がん】などの胸部のがん 進行性または転移性非小細胞肺がん |
管理ID(治験ID) |
jRCT2031220611 |
治験名 |
抗PD-(L)1 抗体療法及び白金製剤ベースの化学療法の実施中又は実施後に進行した、Actionable遺伝子変異のない進行性又は転移性非小細胞肺癌患者を対象としてCeralasertib+デュルバルマブをドセタキセルと比較する、非盲検、無作為化、多施設共同第III相試験(LATIFY) |
治験のフェーズ |
第3相 |
問い合わせ先 |
治験情報窓口メールアドレス(RD-clinical-information-Japan@astrazeneca.com) |
治験成分記号 (治験薬一般名) (作用機序情報) |
治験成分記号:AZD6738
治験薬一般名(日本語):-
治験薬一般名(英 語):ceralasertib
ATR阻害剤です。DNA損傷応答を阻害することにより腫瘍細胞の細胞死を誘導します。 |
治験成分記号:MEDI4736
治験薬一般名(日本語):デュルバルマブ
治験薬一般名(英 語):durvalumab
ヒトPD-L1に対するヒトモノクローナル抗体であり、PD-L1とその受容体であるPD-1との結合を阻害すること等により、抗腫瘍免疫応答を増強し、腫瘍増殖を抑制すると考えられます。 |
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治験成分記号:-
治験薬一般名(日本語):ドセタキセル
治験薬一般名(英 語):docetaxel
チューブリンの重合を促進し、安定な微小管を形成するとともに、その脱重合を抑制します。また、細胞内においては形態的に異常な微小管束を形成します。以上の作用により細胞の有糸分裂を停止させます。 |
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治験の概要 |
本治験の目的は、Actionable 遺伝子変異がない二次治療又は三次治療後の進行NSCLC患者を対象に、OSの評価により、ドセタキセルに対するceralasertib+デュルバルマブ併用療法の優越性を実証することです。 本治験では、 ① IASLCステージングマニュアルのバージョン8に従い、局所進行又は転移性NSCLCであることが組織学的又は細胞学的に記録されていること、 ② 実施医療機関の検査部門でEGFR及びALK野生型の状態が特定され記録されていること、 ③ 直近の投与レジメン中又はその後に放射線学的病勢進行が記録されていること、 ④ 二次治療又は三次治療に適格であり、局所進行又は転移性NSCLCに対する抗PD-(L)1療法及び白金製剤2剤併用療法を個別に、又は併用して受けている必要があること、 ⑤ ECOG/WHOパフォーマンスステータスが0又は1であること、 ⑥ 十分な臓器機能及び骨髄予備能を有すること、 ⑦ 余命が12週間以上であること、 ⑧ 体重が30 kg超で癌関連悪液質がないこと、 ⑨ 妊娠可能な女性については、妊娠検査(血清検査)が陰性であること、等の条件を満たす方を対象としています。 ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。 |
治験の実施方法の概要と注意事項 |
本治験では、専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。本治験ではランダム化が行われますので、① ceralasertib+デュルバルマブ、② ドセタキセルのいずれかの治療が実施されます。 なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。 また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。 |
病院名 |
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