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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2025年8月5日

治験依頼者

MSD株式会社

疾患名(jRCTに掲載) 【肺がん、乳がん】などの胸部のがん
乳がん
トリプルネガティブ乳癌
管理ID(治験ID)
治験名

未治療かつPD-L1 CPS 10未満の切除不能な局所再発又は転移性トリプルネガティブ乳癌患者を対象に、MK-2870(sacituzumab tirumotecan、sac-TMT)の単独療法及びMK-3475(ペムブロリズマブ)との併用療法の有効性及び安全性を治験担当医師が選択した治療と比較する無作為化、非盲検、第Ⅲ相試験(TroFuse-011試験)

治験のフェーズ

第3相

問い合わせ先

企業名:MSD株式会社

問い合わせ先:MSDJRCT問合せ窓口 msdjrct@merck.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:MK-2870 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):Sacituzumab tirumotecan

MK-2870はモノクローナル抗体と細胞傷害性の薬剤であるKL610023を結合させた治験薬です。MK-2870はトロホブラスト抗原2(TROP2)と呼ばれるがん細胞の標的分子に結合します。TROP2の発現は正常細胞にも幾分みられますが、多くはがん細胞にみられます。MK-2870は、癌細胞のTROP2に結合することで、細胞傷害性の薬剤をがん細胞に直接届けることにより、がん細胞に対する効果を高め、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが期待されます。

治験成分記号:MK-3475 治験薬一般名(日本語):ペムブロリズマブ(遺伝子組換え) 治験薬一般名(英 語):-

ペムブロリズマブは、PD-1(Programmed cell Death-1)の伝達経路を阻害する抗体のくすりです。PD-1は、免疫系の細胞(T細胞)の表面上に存在し、がんに対する免疫のはたらきを抑え、免疫系ががんを攻撃できないようにします。ペムブロリズマブはPD-1に作用し、PD-1がPD-L1(PD-1と結び付くたんぱく質で、がん細胞の表面上にある)と結び付くことを防ぎ、免疫系ががんを攻撃できるように促すことで、がんに対して有効であると考えられています。

治験の概要

この治験はMK-2870(sacituzumab tirumotecan、sac-TMT)単独投与またはMK-2870とMK-3475(ペムブロリズマブ)の併用投与を切除不能な局所進行または転移性のトリプルネガティブ乳癌の患者さんに使用してもらう研究です。

この治験ではMK-2870単独投与またはMK-2870とMK-3475の併用投与を標準的な化学療法と比較します。

化学療法は、パクリタキセル単独投与、nab-パクリタキセル単独投与、またはゲムシタビンとカルボプラチンの併用投与のうちいずれか1つです。パクリタキセル、nab-パクリタキセル、ゲムシタビンは乳癌に対する治療薬として承認され、国内外で使用されている標準治療です。カルボプラチンはトリプルネガティブ乳癌のうち一部のタイプに対しては承認されていませんが、海外では標準治療として用いられています。

今回の治験の目的は、

●MK-2870単独投与、MK-2870とMK-3475の併用投与、および標準化学療法の投与における安全性を評価することです。

●MK-2870単独投与またはMK-2870とMK-3475の併用投与がどのように作用するか、標準化学療法と比較することです。

●MK-2870単独投与またはMK-2870とMK-3475の併用投与を受けた方が、標準化学療法を受けた方と比べて生活の質が改善するか比較することです。

●MK-2870が体に入ってから体の外に出てくるまでに、どのようなことが起こるかを調べることです。

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

この治験には、世界で約1000名、そのうち日本では約53名の患者さんが参加する予定です。

この治験では、以下の3つのグループのいずれかに割り当てられます。

●グループ 1:MK-2870単剤

●グループ 2:MK-2870+MK3475

●グループ 3:標準化学療法(パクリタキセル、nab-パクリタキセル、ゲムシタビン+カルボプラチン)

上記の3つのグループのうち、どのグループに割り当てられるのかは、コンピュータによって決められます。

あなたにMK-2870単剤が投与される確率は5分の2、MK-2870 + MK-3475が投与される確率は5分の1、標準化学療法が投与される確率は5分の2です。

あなた、治験担当医師、治験スタッフはいずれも、どの治験薬を使用しているのかわかるようになっています。

この治験には3つの段階があります。

●スクリーニング期:最初に、あなたがこの治験に参加できるかどうかを治験スタッフが確認いたします。これはスクリーニングの段階と呼ばれ、約1ヵ月(28日間)続きます。この間に、1回以上来院していただきます。

●治療期:あなたが治験に参加できる場合、次のステップとして治療期に入ります。あなたがどの程度の期間治療期に参加し、治験薬の投与を継続するかは、あなたのがんの状態や治験薬に対するあなたの忍容性の程度等により異なります。

治療期間中に来院する頻度は、あなたがどのグループに割り当てられるのかによって決まります:

 o グループ1またはグループ2:約2週間に1回来院していただきます。

 o グループ3:どの化学療法を受けるかによって来院スケジュールが異なります。治験担当医師や治験スタッフが説明します。

●フォローアップ期:治験薬の投与が終わると、フォローアップの段階に入ります。

 o がんの進行(悪化)の理由で治験薬の投与を中止した場合は、最後の投与の約30日後に来院していただきます。この来院は、予定されている最後の治験来院となります。

 o がんの進行(悪化)以外の理由で治験薬の投与を中止した場合は、あなたの健康状態を確認するために来院していただきます。最後の投与の約30日後に来院していただき、その後は約8週または12週ごとに来院していただきます。治験担当医師または治験スタッフがあなたとスケジュールを相談します。

あなたが治験来院を中止した後は、あなたの健康状態を確認するために、約 12週ごとまたはより頻回に治験担当医師または治験スタッフより連絡を取らせていただきます。

専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

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