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各治験の解説 ※企業から了承が得られた情報を公開しています。

更新日 2026年2月13日

治験依頼者

MSD株式会社

疾患名(jRCTに掲載) 【乳がん、子宮頸がん、子宮体がん】などの女性特有のがん
子宮頸がん
進行又は再発の子宮頸癌
管理ID(治験ID)
治験名

PD-L1 CPS 1以上の治療抵抗性、再発又は新たに診断された転移性の子宮頸癌を有する治験参加者の一次治療の維持療法として、ベバシズマブ併用又は非併用下で実施するSacituzumab Tirumotecan(MK-2870)とペムブロリズマブの併用療法の有効性及び安全性を標準治療と比較評価する、無作為化、多施設共同、非盲検、第Ⅲ相試験(TroFuse-036/GOG-3123/ENGOT-cx22試験)

治験のフェーズ

第3相

問い合わせ先

企業名:MSD株式会社

問い合わせ先:MSDJRCT問合せ窓口 msdjrct@merck.com

治験成分記号
(治験薬一般名)
(作用機序情報)
治験成分記号:MK-2870 治験薬一般名(日本語):- 治験薬一般名(英 語):-

MK-2870は、抗体-薬物複合体(ADC)と呼ばれるくすりの一種で、抗体薬に抗がん剤が結合したものです。

MK-2870は、がん細胞の表面に存在するTROP2というたんぱく質に抗体が結合することでがん細胞内へ移行し、抗体と抗がん剤の結合が解かれ、抗がん剤が放出されます。放出された抗がん剤は、細胞内からがん細胞を攻撃することで、そのがん細胞を破壊します。がん細胞を破壊すると、がん細胞の外に抗がん剤が放出されるため、MK-2870がTROP2を介して結合したがん細胞に隣接する他のがん細胞に対しても、効果を発揮することが期待されます。

TROP2は固形がんに多く発現する一方で正常組織での発現は低いことが知られており、MK-2870は細胞表面にTROP2をもつ細胞を標的とすることから、正常な組織に対して作用しにくくなることが期待されます。

治験成分記号:- 治験薬一般名(日本語):ペムブロリズマブ 治験薬一般名(英 語):-

ペムブロリズマブは、PD-1(Programmed cell Death-1)の伝達経路を阻害する抗体のくすりです。PD-1は、免疫系の細胞(T細胞)の表面上に存在し、がんに対する免疫のはたらきを抑え、免疫系ががんを攻撃できないようにします。ペムブロリズマブはPD-1に作用し、PD-1がPD-L1(PD-1と結び付くたんぱく質で、がん細胞の表面上にある)と結び付くことを防ぎ、免疫系ががんを攻撃できるように促すことで、がんに対して有効であると考えられています。

治験の概要

この治験では、子宮頸癌の患者さんに MK-2870 をペムブロリズマブ±ベバシズマブとの併用で使用していただきます。この治験には 2 つのパートがあり、それぞれの目的は以下のとおりです。

<パート 1>

 約 18 週間の標準治療後に、MK-2870 をペムブロリズマブおよびベバシズマブと併用投与した際の安全性を確認すること。

<パート 2>

 約 18 週間の標準治療後に、MK-2870をペムブロリズマブ±ベバシズマブと併用投与した際の安全性を確認すること。

 約 18 週間の標準治療後の、MK-2870とペムブロリズマブ±ベバシズマブとの併用投与が標準治療のみと比較してどの程度作用するかを確認すること。

 標準治療のみを受けた方と比較して、sac-TMT とペムブロリズマブ±ベバシズマブの併用投与を受けた方の生活の質が改善するかを確認すること。

ただし他の条件も多数あり、本治験に参加していただけるか否かは専門家による医学的判断が必要となります。

治験の実施方法の概要と注意事項

・ スクリーニング期間

最初に、あなたがこの治験に参加できるかどうかを治験スタッフが確認いたします。これはスクリーニングの段階と呼ばれ、約 1 ヵ月間続きます。この間に、1 回以上来院していただきます。

・ 治験薬の使用期間

あなたが治験に参加できる場合、次のステップとして治験薬を使用する段階に入ります。治験薬の使用期間の長さは、あなたの健康状態、治験薬に対する忍容性、そしてあなたが参加する治験パートによって異なります。

<パート 1>

パート 1 に参加いただく場合、最大 84 週間(約 1 年半)にわたり、MK-2870 とペムブロリズマブを投与します。治験薬に対する忍容性に問題がなく、あなたのがんが悪化しない限り、投与を継続します。ベバシズマブは、忍容性に問題がなく、あなたに有益であると治験担当医師が判断する限り、投与を継続します。治験実施医療機関へは、約 6 週間ごとの間に 4 回(1 日目、15 日目、22 日目、29 日目)来院していただきます。

<パート 2>

パート 2 に参加いただく場合、最初に標準治療(化学療法とペムブロリズマブ±ベバシズマブの併用療法)を約 18 週間受けていただきます。治療は忍容性に問題がなくあなたのがんが悪化しない限り継続します。この 18 週間の間は、約 3 週間に 1 回来院していただきます。

 最後の化学療法の投与から約 3 週間後に追加で来院いただく場合があります。この来院時、ペムブロリズマブ±ベバシズマブを 1 回投与する可能性があります。詳細は治験担当医師よりご説明いたします。

その後の治療スケジュールは、以下によって変わります。

 グループ 1 とグループ 2 のどちらに割り当てられたか

 ベバシズマブの投与を受けるかどうか

この治験薬の使用期間中は、6 週間を 1 コースとする治療コースになります。

 グループ 1:MK-2870 とペムブロリズマブを最大約 84 週間(約 1 年半)投与し、6 週間ごとの間に 3 回(1 日目、15 日目、29 日目)来院していただきます。また、ベバシズマブの投与も受ける場合、6 週間ごとに 1 回追加で(22 日目)来院していただき、忍容性に問題がなく、あなたに有益であると治験担当医師が判断する限り投与を継続します。

 グループ 2:ペムブロリズマブを最大約 84 週間投与し、6 週間ごとに 1 回来院していただきます。また、ベバシズマブの投与も受ける場合、6 週間ごとに 1 回追加で(22 日目)来院して

いただき、忍容性に問題がなく、あなたに有益であると治験担当医師が判断する限り投与を継続します。

 任意の後治療を受ける場合、sac-TMT とペムブロリズマブの投与期間中は 2 週間に 1 回来院していただきます。

 任意の追加投与を受ける場合、ペムブロリズマブの投与期間中は 6 週間ごとに 1 回来院していただきます。ベバシズマブの投与も受ける場合、6 週間ごとに 1 回追加で(22 日目)来院していただきます。

専門家による医学的判断の結果、登録の条件を満たす方には治療薬が投与されます。

なお、本治験の治験薬は有効性・安全性が確立していないもので、それらの評価を厳密な管理のもとに行う段階です。

また、実施する治験薬の副作用が生じうるリスクがあり、治験への参加に伴う検査内容・検査方法等の詳細を含め、本治験への参加の可能性がある場合には、治験実施医療機関において直接説明を受けて頂く必要があります。

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